コミュニティネットワーク協会

多摩プロジェクトpart2

コミュニティプレイスあたごがOPENしました

令和5年4月15日(土)「コミュニティプレイスあたご」がオープンし、内覧会が催されました。その様子をYoutube「コミュニティネットワーク」チャンネルで公開しました。

開所式典ごあいさつ全文
(一般社団法人コミュニティネットワーク協会 理事長 渥美京子)

本日「コミュニティプレイスあたご」が無事に開所いたしました。ひとえに皆さまのお力のおかげと、心から感謝申し上げます。

はじまりは2020年です。
東京都住宅供給公社が、空き店舗を活用した地域交流拠点の整備・運営事業者を公募。7月、私たちの提案が選ばれました。

転機は2021年10月です。今日もご臨席くださっている愛宕住民のみなさんと参加型学習会を始め、「愛宕の課題は何?」「どうしたら解決できる?」を話し合ってきました。

ちょうどコロナの真っ只中。フレイル、ひきこもりが増えていました。
「あったらいいな」を出し合うと、こんな意見がでました。
・カフェと居酒屋がほしい
・最後まで安心して暮らせるしくみ
・子どもや若い世代が集まる居場所
・次世代の担い手の育成

ここに必要なものはわかりました。でも、会を進めるごとに、私は悩みを抱えていました。参加される住民は70代、80代。「もう年だから、やってくれるなら利用するよ」と。
でも、他人任せでは、住民のための場所ではなくなります。私たちは「作るのは住民のみなさん、担い手はみなさんです」と言い続けました。

ある日、奇跡が起こりました。愛宕住民から「居酒屋は私たちがやる!」と手があがったのです。昨年夏のことでした。感動しました。

そして、スケルトン状態だったこの場所を使って「社会実験しよう!」となったのです。1回目は10月。カフェと居酒屋を開いてみることにしました。住民のみなさんとメニューを考え、市場に買い出しにいき、鍋や皿などを用意。おにぎりや惣菜とアルコールを提供しました。初めてのことでドキドキしながら当日を迎えました。結果、愛宕住民105人がきてくださいました。
2回目は11月です。カフェと居酒屋に加えて、愛宕で最後まで安心して自分らしく暮らす仕組みづくりの実現のために、相談会、見守り機器の展示、スマホ教室、介護予防体操などを開きました。53人参加。
3回目は12月です。クリスマスイベントと題して、大学生によるボードゲームや読み聞かせなどを企画。愛和小学校、東愛宕中学校、学童クラブ、児童館が子どもたちにちらしを渡してくださり、子どもから大人まで180人が集まりました。

こんな営みを経て、今日があります。
壁や天井を見ていただけますか。手作り感、満載です。大学生や地域の方が、左官やペンキ塗りなどに参加してくださいました。大学生は今日も、会場設営から受付などのボランティアを引き受けてくれています。
また今日は12時30分から地域への内覧会ですが、料理を主に担ってくださるのは社会実験でも大活躍された住民のみなさん。
多摩市若者会議からは高野代表がいらしていますが、この場所を活用して、次世代の担い手育成の企画を考えたいね、と話しています。
ピアノは多摩ロータリークラブ副会長の小暮さんから寄付いただきました。
また、私たちは障がいや生きがたさを抱える方たちの居場所づくりを進めていますが、コミュニティプレイス愛宕を利用したい〜のお問合せもたくさんいただいています。

このように、この場所が阿部市長の掲げる住民自治による地域協創と次世代の担い手づくりの場所になれたら、と思っています。

松本自治会長にはたくさんの勇気と力をいただきました。
小磯都議には、多摩ニュータウンの歴史や取り組むべき方向など示唆に富んだご助言をいただきました。
多摩市、公社に背中を支えていただきながら、ここまできました。

みなさまのおかげで今日があります。

最後になりましたが、ご臨席のみなさま方のご健勝、ご発展を祈念いたしまして、私からのご挨拶とさせていただきます。皆様、本日はありがとうございます。

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